西早稲田商店会について

芸能、役者を育くみ、名曲、ヒット曲が生まれた

近代日本文学、演劇界に多大な影響をもたらした劇作家の坪内逍遥。「早稲田文学」の主辛や劇団・芸術座を立ち上げ、全国を公演した島村抱月や松井須磨子(歌って演じた日本初の女優で「カチューシャの唄」が大ヒット)など、早稲田という空間は創作に大きなパワーを与えるのでしょうか。かつては女優の吉永小百合さん初め、北小路放世、風間杜夫、タモリ、ラサール石井、広末涼子、石田純一等、多くの役者やタレントたちがここを行きかいました。女優の室井滋さんは今でも”ワセ女””ワセダ愛”を公言しています。

昭和レトロ、癒しの銭湯「金泉湯」が現在も営業中ですが、銭湯といえば、南こうせつとかぐや姫が歌った「神田川」(作詞・喜多條忠、作曲・南こうせつ)は1973(昭和48)年に発売され150万枚の大ヒット。”赤い手拭いマフラーにして、二人で行った横丁の風呂屋~”とうたわれた湯は、早稲田通りと並行する茶屋町通りの中ほどにあった「安兵衛湯」がモデルといわれ(現在はマンション)3畳ひと間に下宿していた若かりし頃の体験を投影した名曲と言えます。

歌川広重が描く高田馬場

早稲田通りと並行する「茶屋町通り」は、江戸時代の通りが、唯一そのまま使われている通りです。旗本たちの馬術を練習する高田馬場の跡地で、本納流鏑馬なども盛んでした。今は関静な住宅地になっていますが、通りの形状、石加などに当時の風合いを残しているように感じます。

●歌川広重・名所江戸百景「高田の馬場」

お土産、甘味、地ビールなどの魅力

商店街のシンボル、地蔵尊にちなみ、石原松花堂は「地蔵せんべい」や「重森の人形焼き」(全国菓子大博覧会・内閣総理大臣賞受賞)などを販売する老舗。パリっとした皮と程よい甘みの「ぜんざい最中」(全国菓子大博覧会・大賞受賞)はいなほ製菓。人気の「豆大福」「よもぎ大福」はインド大使公邸近くの伊勢屋。その他「早稲田ビール」はラガーと黒ビールの2種が地ビールとして居酒屋などで味わえ、土産・贈答品としても好評。

ラーメン、カレー、アジアンテイストの国際色豊かな味

学生街ということもあり、リーズナブルでコスパ良しの食べ処が充実。中華や定食屋の他、ラーメン激戦区でもあり、博多豚骨、本格サッポロ味噌、まぜそば等多くの店が味にこだわり勝負しています。また、創作料理やタイ、スリランカ、インドなどのエスニックな食、イタリアンパスタ、ラム肉専門店など様々な料理が味わえます。

TOP